波動関連機器は、科学的根拠に基づき開発されるというよりも、仮説に基づき開発され、その後の実践活動を通じてそれなりの成果をあげるものが世の中に認められてきている。波動測定機器も同様に、その理論的根拠を現代科学で説明できなくても、実践面で利用者の期待に応えてきたことにより、徐々にその支持を広げてきているのが実態である。
波動測定機器を最初に国産化し、LFT/Aを開発した増田寿男は、健康産業新聞社編集「波動ビジネス最前線」に掲載した「ライフフィールドテスターと波動情報」のなかで、測定器のセンサーは人間の脳であり、特に間脳の働きではないかと指摘している。その後、サトルエネルギー学会の検討結果においても、波動測定は測定者の潜在意識の働きによるとのことであった。測定者の人体がセンサーとは?科学では未解明だが、生命体だからこそ感知できるのである。
東京電機大学の町教授が、十数年前に個人的関心から手掛けられた「気」の研究は、現在科学技術庁が事務局になり、「ISLIS」という会で取り上げられている。今の科学のレベルではその実体は依然未解明ではあるが、生命体が少なくとも潜在意識では感知していることを脳波の反応で認めている。生命体が自ら動く力を獲得したのは、より良い環境を選択する必要性が存在し、それに対応できたからであると。また、生命にとって良いか悪いかということは、生存に関わる重大事であり、本能的に判断する能力を持っていると考えられている。この能力は大村博士が米国で特許を取得した「Oリングテスト」でも証明されている。
東京医科歯科大学の角田教授は脳を研究するなかで人間の脳が地磁気の変化に反応することから地震の予知も可能ではないかと「脳センサー」という考えを打ち出されている。「気」、「Oリングテスト」、「脳センサー」いずれも上記の天野先生のいう「生気体」の働きと考えれば説明がつく。
波動の測定機器で測っているものは、まさしくこの「生気体」の情報で、人体だからこそ感知できるといえる。このように、波動測定機器は測定者に微弱な電気を流し、その反応を音に変え共鳴音・非共鳴音を区分している。微弱な電流に対する反応は、間脳が自己を表現する言葉のようなものである。
私たちは多くの方に波動測定機器の使い方を支援し、更に波動測定機器の実際の活用方法を認識してきた経験からすると、それぞれの人がその人なりに測定のルールを体に覚えさせる過程があり、そこを越えると測定が可能になる。大脳新皮質は言葉を覚えて自己を表現するが、原始的な間脳はもっと素朴な電気に反応し、自己を表現しているようである。
(参考文献)
「波動ビジネス最前線」 健康産業新聞社,「ライフフィールドテスターと波動情報」 増田寿男
「波動科学の世界」 健康産業新聞社
「サトルエネルギー学会誌」第1号~第7号
「ここまでわかった「気」の科学」 佐々木茂美著 ごま書房
「「気」は脳の科学」 町好雄著 東京電機大学出版局
「脳センサー」 角田忠信著 丸善㈱
「未来医療O-リングテスト」大村恵昭 児玉浩憲著 医道の日本社
「ISLIS」年2回発行 |